新たなごみ処理施設建設の停滞を招いたとして、天草市の馬場昭治市長が、天草広域連合長を辞任することとなりました。
馬場市長
「事業遂行を停滞させてしまった状況を引き起こしてしまったことに対する全ての責任を取り、私はこの度天草広域連合長の職を辞することといたしました」
天草市楠浦町に建設する予定の、新ごみ処理施設をめぐって、天草地域の自治体でつくる天草広域連合は福岡県の企業などのグループと建設・運営費合わせ368億円あまりの契約を結びましたが、この企業グループが未着工である資源化施設を建設中とする、事実と異なる説明をしていたことが発覚し、契約を解除しました。
一方で馬場連合長ら広域連合執行部は、現地視察などで状況を確認した上で、十分に調査や、指摘をせず契約を締結した過失があるとして、損害賠償請求権を行使せず、和解する案を示していました。
29日の臨時議会では、新たな連合長のもと次期契約を進めることを了承し、権利の放棄と和解案を賛成多数で可決しました。
2027年7月予定だった新施設の完成は、数年ずれ込む見通しです。