トラブルが相次ぐ熊本市電の安全運行を目指して、熊本市は「市電再生タスク・フォース」を設置すると発表しました。
大西一史市長
「人、物、組織、経営、市交通局のすべてを立て直して、熊本市電を将来に渡って、持続可能な公共交通機関にする」
去年、16件の運行トラブルが発生した熊本市電。今年3月には、15人が重軽傷を負う追突事故を起こしました。
こうした中、大西市長は30日、「市電再生タスク・フォース」を市交通局内に設置すると発表。専門的な知識を持つ職員など16人で構成し、組織体制や経営の課題を洗い出し、解決策を提案します。
6月1日から始動し、年内に改革の方向性をまとめる方針です。
これに伴い、民間の調査会社などに対する委託料として、3000万円の補正予算案を6月に開会する市議会に提案します。
補正予算案ではこのほか、2月以降に軌道77カ所で、左右のレールの高さの差が基準値を超えていることが判明したことを受け、整備工事費用として約5100万円が計上されています。
また、3月の追突事故を受け24編成を対象に、新たに速度計を設置するための費用およそ4700万円もあわせて提案されます。