2024年度、熊本県が対応した児童虐待の相談件数が過去最多だったことが分かりました。
(県子ども・障がい福祉局長)
「核家族化や社会的なつながりの希薄化を背景に、孤立した状況で困難に向き合わざるを得ない子育て家庭が増えている」
熊本県によると、昨年度寄せられた児童虐待の相談は、過去最多となる2818件でした。
子どもを言葉で傷つけたり、子どもの前で配偶者に暴力を振るったりする心理的虐待が1450件と、半数以上を占めています。
虐待を受けた子どもの約8割が12歳以下で、全体の9割以上が、実の父親や母親からの虐待でした。
学校や親族からの相談が増加しているということです。
県は「虐待への関心の高まりが推察される。各市町村と連携し妊娠・出産の段階から予防的な支援をしていきたい」としています。