熊本市電でまた、運行トラブルです。熊本市交通局によりますと、1日午後1時すぎ、熊本市電のレールの一部に損傷が見つかりました。
下り線の熊本城・市役所前電停付近で、レールの補修部分があわせて1.7メートルにわたり剥がれていたということです。
運行管理課長
「カーブを走行中に異音を感じたため、停車して指令に連絡。指令からの指示に基づいて異音がしたあたりを確認したところ、棒のようなものが落ちているのを発見した」
今回剥がれた部分では、9年前に摩耗を補修するための溶接作業を行っていたということです。
上月花梨アナウンサー
「熊本市役所前では、市電のレールの損傷により、復旧作業が進められています」
1日午後1時半すぎから、水道町‐辛島町電停間を上下線で運休し、午後8時ごろから応急的な補修工事を実施。損傷した部分を剥ぎ取ってレールを整えました。
利用者は「本当は通町筋まで行きたかっただけど、辛島町で降りて歩きました」「乗る側としては不安になりますよね」と語っていました。
柴田理美アナウンサー
「工事の後、安全が確認されたとして、けさ(2日)始発から全線で運行が再開されています」
熊本市交通局は、今回の損傷は老朽化が原因とみていて、今後、改めて補修工事を実施するとしています。
大西一史市長は、5月30日に熊本市市交通局内に、組織体制や経営の課題を洗い出し解決策を提案する「市電再生タスク・フォース」を設置すると発表。設置は1日付で、2日に初会合を予定していましたが、今回の運行トラブルに対応するため、延期となっています。