川辺川で進む流水型ダム計画に対し、5人の川漁師が反対を訴えました。
川漁師
「環境に影響を与えないダムなんてありないと断言する」
5月に国土交通省九州地方整備局が土地収用法に基づく事業認定を国土交通大臣に申請したことを受けて、球磨川水系の川漁師団体2団体が熊本県に意見書を提出。川漁師5人が会見を開きました。
川漁師
「アユとりができない、そういうことになるのが一番怖い。流水型ダムでも濁ると私は思う」
意見書では、他の流水型ダム完成後の実例を根拠に、ダム建設による水質悪化やエサの減少によるアユの生息数の激減を懸念し、強制的に土地収用が可能になる事業認定を行わないよう要望しています。
国交省九州地方整備局は、ダムを建設してもアユの遡上は可能とする実験結果を公開していますが、川漁師らは、ダム建設によって川底に泥がたまり、アユの質が悪化するとしています。