熊本県と熊本市が、政府に集中的な支援を受けられる「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に新たに選ばれました。
大西市長
「この選定を契機として、産学官金のコミュニティをさらに充実させて、熊本から世界に挑戦してグローバルに活躍するスタートアップの創出に向けて、全力で取り組んでまいりたいと思います」
熊本市の大西一史市長は会見を開き、拠点都市に選定されたことを発表しました。
「エコシステム」とは、スタートアップを生み育てる、いわば生態系のことで、スタートアップが成長企業になり、次世代を支援する経済の好循環を指します。
内閣府は「エコシステム」の構築を支援するため、全国で拠点都市を選定していて、今回、熊本県と熊本市を含む全国の5都市が選ばれました。
熊本県、熊本市などの担当者によると、拠点都市に選ばれたことで、今後、国からの起業支援プログラムや日本貿易振興機構ジェトロによる海外展開支援が受けやすくなるなどのメリットが見込まれます。
スタートアップをめぐっては、去年、アメリカで開かれた世界最大規模のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」に熊本大学発の創薬ベンチャー「StapleBio」が出場。今年も、5月に開かれた国内予選で、塩分吸収を抑える調味料をプレゼンした熊本市の「トイメディカル」が優勝するなど、新分野への挑戦が県内でも注目を集めています。