熊本県の木村知事は、5日の定例会見で、TSMCの熊本第2工場の着工をめぐり、見解を示しました。
木村知事
「渋滞の解消を条件に、第2工場を作るとは一切、言っていない」
きっかけは台湾メディアの報道です。現地では3日、TSMCのシーシーウェイCEOが株主総会で、当初は3月までに着工予定としていた熊本第2工場について、周辺に交通渋滞が生じているとして改善されるまでは着工を遅らせるとの考えを示したと報じられました。
木村知事は、熊本工場を運営する子会社JASMの堀田社長らに事実確認したとして、発言の趣旨は、交通渋滞への憂慮だったと説明。そのうえで、渋滞の解消が着工の条件になるとする報道を否定し、年内着工の方向性に変わりはないという見解を改めて示しました。
木村知事
「用地を取得していますし、造成工事はしておりますので、いつでも建設工事は始められる状況ですので、私は年内に着工するということまでのスタンスは変わらないというJASM、TSMCのコメントは、その通り進むものだと思っています」