気象台によりますと、梅雨前線は10日、九州北部地方に停滞し、11日はゆっくりと南下する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
降り始めから10日午前5時までの雨量は次の通りです。
■降り始めからの雨量(ミリ)
人吉市 165.0
湯前町 162.5
多良木町 158.0
あさぎり町 150.0
阿蘇市 149.5
九州北部地方では、11日明け方にかけて雷を伴った激しい雨が降り、特に10日昼前にかけて、非常に激しい雨の降る所があり、大雨となるおそれがあります。
■1時間雨量(ミリ)
熊本、阿蘇地方 60
天草・芦北、球磨地方 40
■24時間雨量(ミリ)
熊本、阿蘇地方 180
天草・芦北、球磨地方 150
熊本県をはじめ、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県では、引き続き10日夕方にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。その場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
また、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれもあります。
気象台は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。