熊本市西区にある慈恵病院で、内密出産の事例が50例に達したことが分かりました。
蓮田健院長
「最近はペースが早くなってきている」
様々な事情で、妊娠を周囲に明かせない女性が、病院以外には身元を明かさず出産できる内密出産。慈恵病院によると、今年に入り10人の女性が内密出産をしました。
国内初の内密出産が行われた2021年12月以降の累計は50例となっています。
内密出産を頼る女性について、蓮田健院長は次のように語ります。
「実家の親御さんとの関係が良くない。ADHD、ASDといった発達障害の女性もいます。少なくとも生きづらさを感じているのは間違いない」
慈恵病院には、現在も予期しない妊娠で悩む女性から相談が寄せられていて、危険な孤立出産や乳児の遺棄を防ぐため、引き続き、女性を匿名で受け入れるとしています。