妻に暴行を加えて死亡させた傷害致死の罪に問われている男の初公判が、熊本地裁で開かれ、男は起訴内容を否認しました。
熊本市東区の会社員、福永輝樹被告(53)は、2023年11月、自宅で妻の沙矢香さん(当時40歳)に対し、背中や両足などに何らかの暴行を加え、出血性ショックで死亡させた罪に問われいます。
11日、熊本地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、福永被告は「暴行によって傷害を負わせ、死亡させたことはない」と起訴内容を否認しました。
弁護側も「沙矢香さんは精神的に不安定な状態で、亡くなった理由は事故や自傷行為によるもの」と無罪を主張。
一方、検察側は「2022年から2人のけんかが絶えず、事件前には、連日、暴力を振るっていた」などと指摘しました。
裁判は18日に結審し、24日に判決が言い渡される予定です。