熊本県の木村知事は、老朽化が課題となっている県内のスポーツ施設の整備の方向性について「そろそろ取りまとめる時期にきている」として、議論を前倒しさせる考えを示しました。
県が民間企業と連携して方向性を検討しているリブワーク藤崎台球場や県立総合体育館などの県内のスポーツ施設をめぐり、12日の県議会で議論が交わされました。
公明党の前田憲秀県議が疑問視したのは、そのスケジュール設定です。
県は、これまで有識者による検討会議を立ち上げ、施設整備のあり方を議論。来年3月までに意見を取りまとめたうえで、その後に木村知事が方向性を決める予定でした。
ただ、論点がすでに整理されていることから、委員からも「間延びしている」との指摘が上がっていました。
前田県議
「スポーツ施設整備に関する検討会議で示された意見をどのように感じ、どのように方向性、スケジュールを示すのか、木村知事にお尋ねします」
対する木村知事は次のように述べました。
木村知事
「これまでの検討会議での議論で、論点整理もだいぶ進んできたと思いますので、そろそろ検討会議としてのご意見をとりまとめていただく時期に来ているのではないかと、こちらから打診していることをご報告申し上げたいと思います」
検討会議の意見集約が早く進むことで、方向性の決定時期も、前倒しになる可能性が出てきました。