コメの価格高騰を受けて、田植えシーズンを迎えている生産者側にも変化があります。
農林水産省によると、熊本県内全体で主食用米の今シーズンの作付面積は2万9400ヘクタールと見込まれていて、去年から大幅に600ヘクタール増える計算です。
このうち、およそ3分の1を占めるのは、菊池地域。畜産向けに使われる飼料用米が多く生産されてきましたが、菊池、合志、菊陽、大津の2市2町で合わせて201ヘクタールが主食用米へと転換される見通しです。
JA菊池が20日に開催した総代会でも、組合員からコメの価格をめぐる質問が寄せられました。
組合員
「私たち農家にとっては、やっと適正な価格に近づいているという印象です。農家の手取りが下がるようなことがあれば、また、私たち農家が、苦しい状況に逆戻りしてしまいます」
代表理事組合長
「みなさん方がどれだけ苦労しているか、重々承知していますし、私も昨日まで田植えをやっていました。今、名前を言うといけないかもしれませんが、農水大臣がやろうとしていることが、どれだけ思いがあるのか、心配しているところです」
消費者と生産者が納得できるコメの価格となるために、しばらく模索が続きそうです。