熊本県内では、参院選の後にも別の“政治決戦”が控えています。
8月末に投開票される八代市長選挙は、元副知事が新たに立候補の意向を固めるなど、動きが慌ただしくなっています。
24日に定例会が閉会した八代市議会。4選を目指すことを正式に表明している現職の中村博生さんも登壇しました。
中村さんは2013年に初当選。熊本豪雨からの復興などに取り組んできた実績を強調しています。
中村市長
「球磨川流域12市町村、いろんな連携をとりながら、復旧復興に取り組んだ。今まで信頼関係を築いていると思っていますので、その連携を強化しながら、継続的にやっていくのが八代の発展につながっていくと考えております」
対抗馬にまず名乗りを上げたのは、八代市議の山本敬晃さん。2021年の市議選で初当選し、現在1期目です。
今の市政には閉塞感があるとして、現状の転換を訴える考えです。
山本市議
「合併した当時が13万人はいたんですね。それが12万人を切って、ついに11万人台。これが八代市の一番大きな課題と考えています。今の市政だと、一部の人のための市政になっていまして、議会の動きを見ていただければ分かるんですけど、現状を変えなければいけないというのが問題意識としてあります」
八代市長選をめぐり、ここにきて新たな動きが。小野泰輔さんが出馬の意向を固めました。2012年から8年間、熊本県副知事を務め、衆議院議員も1期務めました。
小野さん
「県北はTSMCが立地して、非常に沸いているわけですけど、県南はそういう形になっていないということは市民のみなさんも実感されていることもあると思うんですけど。そういう中で、市政をもっと前に進めたいという声をたくさんいただいたということですね」
山本さんは、取材に対し、小野さんと市政転換の考え方が一致した場合は、候補者一本化の協議も必要になってくるとの見方を示しました。
なお構図が流動的といえる八代市長選。8月24日告示、31日に投開票です。