熊本県玉東町が内部情報を警察に漏らしたとして、男性職員を処分したことについて、前田移津行町長がインタビューに応じました。
地方公務員法が定める守秘義務違反にあたるとし、減給1ヵ月、10分の1の懲戒処分を受けたのは、玉東町役場に勤める37歳の男性主事です。
玉東町によると、2022年11月以降、町の職員6人が、官製談合防止法違反の疑いで任意の取り調べを受ける中で、男性職員が警察に新庁舎とマンションの建設に関する内部資料を提供したということです。
なお、男性職員は、資料の提供を認めていないということです。
前田町長
「警察の方から特定できるようなことが漏れた。そこで不信感が生まれてしまった。あと一人の職員ははっきり断っているわけです。
最初、警察に協力したのはなんで(任意捜査を)断れなかったのかと。何も問題なかったんだから」
Q情報漏えいにあたるのか、内部からの通報などではなく?
「公益通報ではないと断言できる。その理由はそれは脅されて協力したということだね。そして、上司にも相談しないで」
男性職員の処分について町の議員は―
狩野町議
「ちゃんとした調査を議員団がして、町民に調査結果を知らせるべきと思って」
13日に開かれた定例町議会で、狩野勝次議員から問題を調査するための百条委員会の設置に向けた動議が提出されましたが、賛成少数で否決されています。
狩野町議
「結果は否決になりましたけど、9月議会に正式に文書を書き上げて、議会運営委員会ではかってもらうように提出します」