熊本県山鹿市でコメの卸・販売を行う「農産ベストパートナー」。24日、随意契約で申し込んだ1650トンのうち25.2トン分のコメが、予定より2週間ほど遅れて届きました。
ようやく届いた備蓄米を朝から急ピッチで精米しています。
その理由が…
淵上勝瑠代表
「楽天とヤフーとのサイトで販売しているが、100トン分が1時間で売り切れてしまうような現状」
大手インターネットサイトでコメの売り上げ日本一を誇るこちらの会社では、先週から備蓄米の予約販売を始めました。
淵上勝瑠代表
「注文件数でいうと7500件ぐらい。今400トン分の販売が終わっている」
年間4000トンほどのコメを取り扱っていて、例年9割が熊本県産米でしたが、今年は全体の3分の1が備蓄米です。
今回、随意契約した備蓄米は8月中に売り切る計画を立てていましたが、流通の遅れで販売計画がずれ込んでいるため、ある不安が生じています。
淵上勝瑠代表
「(5キロ2000円程の)備蓄米の出回りが、どんどん当たり前にスーパーとかでも並ぶようになった時に、今のブランド米の5キロ4000円や5000円が売れなくなっていくと予想していて、熊本も早いコメになると、8月からもう新米がとれてくる。備蓄米が全国的に出回る時期と、新米がとれる時期がかぶった時に、新米の売れ行きが非常に悪くなるような気がする」
また、現在、新米として出回っている24年産のコメも売れなくなってしまう心配もあります。
淵上勝瑠代表
「物価高で、すべてのものが値上がりしている中で、コメが1番値上がりしたように捉えられているけど、コメってもともとが安すぎたので、コメを作っている生産者の方々の目線で言うと、コメが高いことが悪みたいなイメージっていうのは、作ってる人からしたら悲しいことだと思う」
「令和のコメ騒動」で値上がりしたコメの価格。これを機に、価格の見直しが必要だと考えています。
淵上勝瑠代表
「作り手側と買い手側の適正価格、そこには適正価格が必ずあると思うので、政府としっかり農業団体も話し合って、今後の制度をまた新しく構築していってもらえたら」