大阪・関西万博で開かれたビジネスコンテストで、熊本大学発のベンチャー企業が受賞しました。
およそ17mの実物大ガンダムに。ミャクミャク。大阪万博の会場に登場しました。
熊本大学初の創薬ベンチャー「StapleBio」の勝田陽介准教授の姿がありました。
勝田准教授
「希少疾患に分類されるような患者さんっていっぱいいるんですけど、そういう人たちに薬が届かないんですよ。お金をかけても採算がとれなければ、製薬会社は創ることができない」
国内の患者の数が5万人に満たない希少疾患と呼ばれる病。世界に3億人もの患者がいるとされていますが、そのほとんどに治療法がありません。
「StapleBio」は独自技術「Staple核酸」を使い、このような病の新薬の開発に挑む企業です。
様々な国のパビリオンが立ち並ぶ中、訪れたのはベルギーのパビリオンです。
ベルギーに拠点をもつ製薬企業が主催したビジネスコンテストに出場しました。
ユーシービージャパン平子龍渉外・事業開発本部長
「StapleBioさんは、世界最大級のピッチイベントの九州大会で優勝されて、世界大会にもいかれて、そういったところから、今回お声かけさせていただいた」
去年、熊本市で開かれた世界最大級のビジネスコンテストの九州予選で見事、優勝。熊本から世界初の新薬開発に挑む、その挑戦に注目が集まっています。
今回のコンテストには、京都大学や大阪大学など各大学発の創薬ベンチャー12社が出場したほか、国内外の投資会社も参加。
新薬の開発には、数百億円もの費用がかかるといわれ、開発資金集めも重要なプロセスです。
投資家らも各社の技術に目を光らせるなか「StapleBio」は、最も有望な基盤技術を称える「MostPromisingModality賞」を受賞しました。
「自分たちがやっていることの価値というのが、他の人からも認めてもらえたよ、というひとつの証になるじゃないですか、嬉しいというよりは、よかったという感じ。やれることをずっとやり続けるしかない」
熊本から世界初の新薬を。一歩ずつ歩みを進めます。