太平洋高気圧に覆われ、良く晴れた熊本県内。この先も晴れの日が続く見通しで、福岡管区気象台は、27日午前11時に熊本を含む九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。
記者
「手元の気温計は34.8度で日差しも強いです。アスファルトの照り返しもあるため、より一層暑く感じられます」
1951年の統計開始以降、最も早い梅雨明けになりました。
まちの声
「きょうから?そうなんですね知らなかった」「(外に)遊びには行けるからいいかなって」
真夏のような日差しが降り注ぎ、熊本市の日中の最高気温は32.3℃。県内15の地点で30℃以上の真夏日となりました。
まちの声
「蒸し暑い」「熱中症が心配になる」「韓国より暑いですね。熊本は特に盆地なので、非常に暑いです」
■「梅雨明けしたとみられる」とは?
ところで、気象台が発表した「梅雨明けした『とみられる』」という表現。いったいどういうことなのでしょうか。
真治大輔気象予報士は、次のように話します。
「まずはじめに、予報の段階で梅雨明けを発表する。この先の1週間の予想などを見て、梅雨明けの判断をする。きょうの梅雨明けの発表はあくまで「速報値」です」
過去には、梅雨が明けていなかったケースもあります。
「2022年がまさにその例の一つだと思います。6月の終わりに今回と同様、梅雨明けの速報値が発表されまして、一旦は晴れて暑くなったんですが、7月に入って、また梅雨前線が復活して、九州北部地方で線状降水帯が発生するような大雨になったという事例があった」
九州北部地方では、2022年、梅雨が明けたはずの7月に線状降水帯が4回発生、福岡などで被害が出ました。
気象庁は、9月に夏の天気を振り返り、梅雨明けを6月下旬から7月下旬におよそ1カ月遅らせて確定しました。
「まだ今年の梅雨は明けていないのでは」と過度な心配をする必要はありませんが、今後は本格化する暑さに加えて、引き続き、大雨に対する注意も必要です。
「ゲリラ雷雨であったり、台風、その他の要因で大雨になる可能性は否定できません。真夏が来ていますので、暑さ、熱中症には注意が必要という状況がこの先も続きそうです」