熊本県内の小学校に勤務する27歳の男の教諭が、勤務先の小学校で女子児童を盗撮していたとして、懲戒免職になりました。
熊本県教育委員会によりますと、この教諭は、2023年7月に、勤務先の小学校の教室で、女子児童の背後から、バインダーに挟んだスマートフォンをスカート内に差し向けて動画を撮影したほか、今年2月には、女子トイレのトイレットペーパーホルダーに小型カメラを設置したということです。
この教諭は、今年3月に逮捕、起訴され、6月、罰金刑の判決を受けています。
教諭は「ストレス発散やスリルを味わうこと」が動機で「これまで教師として出会った子どもたちや保護者に対して、大変申し訳なく直接会って謝罪したい」と話しているということです。
熊本県教育委員会は、この教諭を懲戒免職にするとともに、勤務先の校長を戒告処分としました。
越猪浩樹熊本県教育長は「児童生徒を指導する立場にある教育公務員として断じて許されない、あるまじき行為、厳正に処分した。教職員が一丸となって不祥事根絶に取り組んでいる中、信頼を裏切る行為があったことに強い憤りを感じています」としたうえで「被害にあわれた児童はもちろん、保護者、県民のみなさまに心から深くお詫び申し上げます。今後、信頼回復に向け、綱紀の保持及び服務規律の徹底に万全を期すとともに、全力で不祥事の根絶に取り組んでまいります」とコメントを発表しています。