偽の旧1万円札を輸入した罪などに問われた元技能実習生の男の初公判が熊本地裁で開かれ、男は起訴内容を否認しました。
ベトナム国籍の元技能実習生の男(38)は、2023年、別の人物らと共謀し、事情を知らない技能実習生らを介して、偽の旧1万円札176枚をベトナムから飛行機で輸入し、両替するなどした罪に問われています。
初公判で、被告は「偽物の紙幣とは知りませんでした」と起訴内容を否認しました。
検察側は冒頭陳述で「計画を知りながら他人に両替をさせて報酬を得た」などと指摘。これに対し弁護側は「偽造された紙幣だという認識がないので、犯罪は成立しない」と無罪を主張しました。
裁判は9日に結審し、17日に判決が言い渡される予定です。