福岡県飯塚市のLPガス容器の検査事業者が、熊本県内を含むおよそ8万5千本のLPガス容器を検査をせずに、合格とする不正があったことが分かりました。
福岡県などによりますと、飯塚市に本社を置く大内田産業は、義務付けられている5年に1度の定期検査で、一部の容器について耐圧試験を実施しないまま、合格品として販売店に納入していました。
試験の結果にかかる電子帳簿を改ざんしていたということです。
過去5年の不正は、熊本県内で610本、九州5県で8万5000本にのぼっています。匿名の通報を受けた福岡県などによる合同の立ち入り検査やヒアリングなどから、不正行為が明らかになりました。
また、大内田産業は福岡県の聞き取りに対し「30年くらい前、先代の頃からやっている」と答えているということです。
県LPガス協会は、未検査の容器について、できるだけ早く点検を進めたいとしています。