気象庁は、阿蘇中岳第一火口で火山活動が高まっているとして、4日午後1時、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げました。
阿蘇中岳では、4日午前11時50分頃から火山性微動の振幅が増大し、中岳西山腹地震計の南北動成分で1分間平均振幅が毎秒2.5マイクロメートル以上の状態が1時間以上継続しています。
中岳第一火口から概ね1㎞の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流が発生するおそれがあり、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため、注意が必要です。
また、噴火警戒レベルの引き上げに伴い、阿蘇市などでつくる阿蘇火山防災会議協議会は、火口から概ね約1㎞範囲内の立ち入りを禁止しています。
なお、レベル2は、2024年7月19日以来です。