熊本豪雨から5年。球磨川の氾濫で大きな被害を受けた八代市坂本町から中継です。
(内原健文アナウンサー)
清流・球磨川です。エメラルドグリーンの穏やかな流れ、人々の暮らしを豊かにする球磨川です。ただ、5年前の豪雨で、この清流も濁流と姿を変えました。
八代市坂本町では、4人が犠牲となりました。
この一帯では、いま国が中心となって進めるプロジェクトで約2メートルのかさ上げ工事が進められています。
創業70年の老舗「鶴之湯旅館」も、豪雨で大きな被害を受けました。
多くの方々の要望で豪雨の1年半後に営業を再開しましたが、かさ上げ工事の影響で、再び休業を余儀なくされています。
旅館は、全国でも数少ない木造工事3階建ての建物で、工事完了後に国の登録有形文化財に登録される見通しです。
4代目の土山大典さんに話を聞きます。
(土山さん)
「たくさんの方々のご協力のおかげで、復旧すすめております。2メートルの盛り土、かさ上げが終わり、いま内装をすすめています。一歩ずつ進んでいます」
Qどのような思いで守ってきましたか
「曾祖父が建てた旅館。もう木造3階建ての建物は作ることができないので、守っていきたい」
Q旅館の裏にはJR肥薩線も通っていて、2033年度ごろの復旧を目指しています
「旅館に来られるお客さんも、肥薩線を使ってこられる方がいらっしゃったので、一日も早い復旧を望んでいます」
Q今年11月には再開を目指すということですね
「一日も早く営業再開できるよう工事すすめたい」
熊本豪雨から5年。復旧復興はまだ道半ばです。
(KAB「くまもとLive touch」より)