陸上自衛隊の輸送機オスプレイが佐賀県に配備されました。
井上聖貴アナウンサー
「益城町の高遊原分屯地です。陸上自衛隊の輸送機オスプレイが轟音を立てて、今、離陸しました」
午前10時前に飛び立った陸上自衛隊の輸送機オスプレイ。9日に開設された佐賀駐屯地へ配備されました。
佐賀駐屯地によると、6日までにオスプレイが暫定配備されている千葉県の木更津駐屯地から高遊原分屯地へ4機が着陸していて、そのうちの1機が配備されたということです。
政府は九州・沖縄の防衛力を強化する「南西シフト」を進めていて、2016年に与那国島、その後、奄美大島、宮古島、石垣島に自衛隊の駐屯地を開設しています。
オスプレイが降り立った佐賀駐屯地の前では、平和団体の関係者がオスプレイ配備に抗議の声を上げました。
九州と沖縄では、南西シフトに対抗しようと県境を越えた平和団体の連携ネットワークが立ちあがり、9日も熊本など各地から駆け付けました。
熊本からの参加者
「戦争は沖縄で、ということで、どんどんいろんな準備がされている。どちらかといえば九州は関係ないという市民の意識があったと思うんですね。それが急速に鹿児島、宮崎、大分、熊本、佐賀と広がって、戦域は沖縄だけじゃない。九州全域に広がっているんだと」
オスプレイは、高遊原分屯地に残る3機を含め、8月中旬までに17機が順次、佐賀駐屯地へ配備される予定です。