熊本市の学校法人開新学園は18日、職員が多額の預金を不正に引き出した疑いについて会見を開き、被害額は、2億円に及ぶ可能性があると明らかにしました。
業務上横領の疑いが持たれているのは、経理を担当していた50代の女性職員です。
開新学園によりますと、女性職員は、2004年頃から約20年にわたり、職員の退職金のために積み立てた約1億6000万円と、学校の運営費約2000万円を合わせて、少なくとも1億8000万円を横領したとみられ、「私的に現金を引き出していた。約2億円になる」と説明したということです。
4月の人事異動で女性職員の後任となった担当者が、不審な預金口座の動きを確認し発覚しました。
女性職員が、1人で管理を担当していた複数の口座から預金を移動する際に引き出す手口で、横領を繰り返し、年に2回の税理士の監査など際には、口座に金を補てんするなどして発覚を免れていたとみられています。
女性職員は、先月30日に依願退職しています。
開新学園は8月にも第三者委員会を設置して詳しい調査を進め、刑事告訴も含めて、今後の対応を検討するとしています。