九州運輸局は18日、熊本市交通局に対して2回目となる改善指示を出しました。
3月と4月の5日間にわたり実施した保安監査の結果、一部の運転士について運転速度に関する技能の保有の確認を行わないまま運転をさせていたことや、運転の前に行う車両点検の結果の記録について残されていないものがあったことなど3つの改善を要する事項が認められたとしています。
相次ぐ熊本市電の運行トラブルを受け、九州運輸局は去年9月にも改善指示を出していましたが、今年3月には15人が重軽傷を負う追突事故が発生しました。
(熊本市交通局 井芹和哉交通事業管理者)
「インシデント、運行トラブルが続いている中で去年9月にも改善指示をいただきながらトラブル等が止まらないことに対して、利用者をはじめ熊本市民、すべての皆さまにお詫びを申し上げます」
九州運輸局は熊本市交通局に対し、去年9月の改善指示を受け改善した事項についても再度検証を行い、講じた措置について来月18日までに報告するよう求めています。