マイナ保険証の本格的な運用に伴い、国民健康保険の保険証と75歳以上が利用する後期高齢者医療制度の保険証は、多くの場合7月末に期限を迎えます。
マイナ保険証を利用すると、過去のお薬や診療データに基づく医療が受けられるなど医療の質向上に貢献する一方で、動作が増えたことにより、誰もがスムーズに利用できているわけではないようです。
利用者
「暗証番号を打ち込んだり、顔認証をしたりしないといけないので、お年寄りには使いづらいところがあるかと思います。前の保険証は、ただ見せるだけで受付で通っていましたから、簡単ですけど」
こうした理由もあってか、なかなか移行が進んでいない現状も。熊本県内でのマイナ保険証の利用率は30.1%に留まっています。
そうしたなか、マイナ保険証の利用率が7割という熊本市の済生会熊本病院病院では
外来支援室長
「マイナ保険証の利用率をあげるために、外来の予約患者には前日、ショートメールを送るようにしていて、その時にマイナカードを持ってきていただくようにお願いしています」
国は、マイナ保険証を持たない人などに向けて、資格確認証の交付を進めていて、医療機関の窓口で提示することで保険証の代わりとして、使用可能になります。
有効期限が迫る中、今後の対応については
外来支援室長
「経過措置として、厚生労働省からも通知が出ていまして、マイナカードですとか資格確認書、資格情報のお知らせなどを持って来ていただければ、なるべく10割負担にならずに保険で診療ができるように病院側も対応するようにしています」
有効期限が切れた健康保険証を持参した場合などの暫定的対応は、来年3月末までとなっています。