29日夜、熊本市のうなぎ店で、女性2人が倒れているのが見つかり、病院に搬送されました。一酸化炭素中毒の可能性があるとみられています。
現場は、熊本市東区尾ノ上にあるうなぎ店です。
警察によると、29日午後8時15分ごろ、訪れた客から「人が倒れている」と消防に通報があり、店を経営する40代の女性と10代の娘が厨房で倒れているのが見つかりました。
2人は意識はあるものの動けない状態で、病院に搬送されました。命に別状はないということです。
当時、店は営業中で、店内に客はいませんでした。
警察は一酸化炭素中毒の可能性も視野に、原因を調べています。
■一酸化炭素中毒とは?
一酸化炭素中毒は、換気が不十分な場所での不完全燃焼が原因となります。
無色・無臭な気体のため、無意識のうちに吸い込んでしまい、場合によっては、命を落とすこともあります。
炭火の使用以外でも、日常の中に危険が潜んでいます。
死亡事故の事例としては、停電時に、携帯発電機を屋内で使用したところ、排ガスがたまり、一酸化炭素中毒となったケースがあります。台風シーズンには、注意が必要です。
また、換気扇を回さず、ガス給湯器を使用したために一酸化炭素が室内に滞留した事例もあります。
燃焼機器を使用中に、頭痛や吐き気など少しでも体に違和感を覚えた場合は、一酸化炭素中毒を疑ってください。
軽度の場合、新鮮な空気を吸うことで、回復するため、換気が重要です。