偽札を輸入したなどの罪に問われたベトナム国籍の元技能実習生の裁判で、熊本地検は控訴を断念し、一審の無罪判決が確定しました。
この裁判はベトナム国籍の元技能実習生が偽の旧1万円札176枚をベトナムから飛行機で輸入し、両替するなどした罪に問われたものです。
一審の熊本地裁は6月「偽札かもしれないと認識したと認めるには、合理的な疑いが残る」などとして、無罪判決を言い渡しました。
控訴期限は31日となっていましたが、地検は控訴を断念し、一審の無罪判決が確定しました。
KABの取材に対し「判決内容を精査した結果」としています。
また、元技能実習生の代理人弁護士は「熊本地検が裁判員の市民感覚を尊重して適正に判断したものと捉えている」とコメントしています。