熊本県阿蘇市の牛舎建設の補助金をめぐる住民訴訟で、被告側の補助参加人、佐藤義興前市長が上告したことが分かりました。
この裁判は、牛舎建設の補助金をめぐり、阿蘇市が農事組合法人に支払った賠償金について、市民団体が市に対し佐藤前市長に請求するよう求めたものです。
一審の熊本地裁は、去年9月、原告の訴えの大部分を認め、市に対し佐藤前市長へ8300万円あまりを請求するよう命じました。
その後、阿蘇市は控訴していましたが、二審の福岡高裁は今年7月、一審判決を支持し、控訴を棄却しました。
佐藤前市長の上告は2日付で、理由について「国家賠償法と地方自治法の適用に疑問が残る判決だったため」としています。