甲子園初勝利を目指す熊本代表・東海大星翔は大阪で調整を続けています。
(西嶋宏一郎アナウンサーの報告)
6日は、午前11時から2時間練習をしました。グラウンドの関係で非公開で行われましたが、ノックやバッティングで汗を流したということです。
一方、初戦の相手となる南北海道代表の北海は6日、午前中に2時間、バッティングやノックで汗を流しました。
バントも絡めて南北海道大会の6試合で39点をあげた野手陣は、つなぐ意識でバッティング練習に取り組んでいました。
エースの浅水投手は、ランメニューで調整。167センチと小柄ながら、リリーフや先発として5試合で、防御率0.36。決勝では札幌日大打線を完封し、チームを甲子園に導きました。
浅水結翔投手
「1イニングずつ集中して投げて、初戦1点でも多く取って勝ちたい」
北海は夏の甲子園最多出場校。エースの浅水投手は左のサイドスロー技巧派で手ごわい相手になりそうですが、そこでカギを握るのは、東海大星翔の福島選手です。
2年生ショート福島陽奈汰選手。熊本大会ではチーム最多の11安打を放ち、チャンスメイク。決勝では華麗なダイビングキャッチを見せるなど攻守にわたって貢献しました。
その福島選手には、憧れの選手がいます。
「百﨑さんです。試合を見ていて一番目がいく選手。プレーでも声でも一番目立つ選手だなと、かっこよかったです」
2023年、東海大星翔を夏の甲子園に導いた百﨑蒼生選手。福島選手と同じ1番・ショートとして活躍し阪神に入団しました。
「決勝ではお前が流れ持って来いよとか、お前が甲子園に連れて行けよとかメッセージが来て。頑張ろうと。見てくれているんだなと思って、うれしかったです」
今年の熊本大会の期間中には、エールを送っていました。後押しを受けた福島選手は大活躍を見せ「百﨑二世」と呼ばれるまでに成長しました。
福島選手
「優勝できました。と報告したら『まだまだ終わりじゃないからね』と返信がきました。初回の先頭での出塁が百﨑さんも多かったので、自分も初回の出塁を意識して、1番バッターとして、3出塁はしたい」
憧れの先輩も成しえなかった初勝利へ活躍を誓います。
初戦は大会6日目(10日)第2試合の予定です。