熊本県内は、8日明け方まで大雨となりましたが、水不足の解消には至っていません。
田中杜旺アナウンサー
「菊池市の竜門ダムです。水量が大幅に低下しています。現在は土の斜面がかなり露出していることから、水位が大幅に下がっていることが分かります」
6月の竜門ダムと比較すると、その差は一目瞭然。要因は、過去最速の梅雨明けで、7月の雨量が平年の15%ほどに留まったことです。
影響を最小化するため、国や熊本県などが参加する連絡会が開かれました。
委員長
「過去にないぐらい厳しい状況でございます」
6月下旬には、100%あった貯水率は7月末には66%に、明け方まで雨が降ったものの、8日朝の時点で57.4%となっていて、この時期としては過去最低です。
特に影響を受けるのが農業です。菊池川農業用水連絡協議会の八並さんは次のように語ります。
「今が一番大事ですもんね、水稲は。特に水が命ですけどね、そこのところは汲み取ってもらわないと」
コメの栽培は、現時点では順調なものの、このまま水不足が続けば出来に影響が出るとしています。
連絡会は、上水道、工業用水、農業用水全体で20%から30%の節水を行うことで合意しました。