19日夜、熊本市北区でドライブレコーダーが光を放ちながら落下する物体を捉えました。
車を運転中に目撃した男性は「雷か花火かなっていう風に思ったんですけども。空で爆発が起こっているみたいな。火球自体も今まで4,5回くらい見た事があるんです。火球ってキラキラと流れて行ったり、大きい流れ星がゆっくり流れるような印象なんですけど、今まで見た中でも、これはちょっとこれは異質だった」と語ります。
この映像に、星空写真家として知られるKAGAYAさんも「雲の向こうにまばゆい光が落ちてゆく壮大な光景です」と反応。
SNSでも西日本各地で映像が投稿されるなど話題になっています。
この現象は、各地の上空で見られ、KABの情報カメラの映像も一瞬、昼間のように明るくなりました。
ほかにも福岡や、鹿児島、長崎、そして大阪でも。西日本を中心に各地で観測されたことがわかっています。
■「火球」とは?「隕石」との違いはー
南阿蘇村にある南阿蘇ルナ天文台の星のコンシェルジュ宮下恭光さんは「流れ星がだいたい数ミリから数センチの砂粒とかかけら。火球はだいたい数センチ以上から数十センチ、物によって数メートルを超えるものもある」と語ります。
さらに「火球が大気圏を通過して落下したら『隕石』になります」とのこと。
これほど規模の大きい火球が見られるのは珍しいということで、宮下さんは「皆さんが天文に興味を持つようなきっかけになるのではないかと思っていて、ワクワクしたり、何だろうと疑問を皆さんが持つきっかけになったらうれしいなと思いますね」と話しています。