記録的な大雨で浸水被害のあった熊本県各地で、復旧作業が続いていますが「人手が足りない」深刻な課題があります。
松島総合センター「アロマ」周辺など広い範囲で浸水被害があった上天草市松島町。20日も、いたる場所で炎天下の片付け作業に追われていました。
およそ2メートルの高さまで水が押し寄せ、住宅や納屋などが被害にあったという女性。
20日は、上天草市社会福祉協議会から派遣されたボランティアとともに、使えなくなった家具や農機具などの搬出作業をしました。
(自宅が浸水した女性)
「この間は商工会の人たちが来てくれて、向こうをきれいにしてくれて。本当に助かりました。テレビでは見ていたけど、よその(被災地を)自分がそうなるとは。本当にありがたかった」
上天草市ではこれまでに619棟の床上・床下浸水被害が報告されています。
18日からボランティアを受け入れている上天草市の社会福祉協議会には、泥のかき出しや家具の片付けなど100件以上の依頼が寄せられていますが、実際にボランティアを派遣できたのは3日間で21件のみ。「マッチング待ち」の状況が続いています。
市社協は「1週間以上が経ってみなさん疲弊している。高齢者も多い地域なので多くのボランティアをお願いしたい」と話していて、これまで県内のみとしていた受け入れを20日から九州圏内に広げて、募集するということです。