今回の記録的大雨で、熊本県では5149棟が床上・床下浸水し、車の水没などによるJAFへの救援要請は2785件にのぼりました。もしもに備える保険の現状はー
■住宅
床上浸水や豪雨などによる土砂崩れで家が流された場合は、火災保険の「水災補償」に加入していた場合に補償されます。
水災補償は、加入率が年々、減少傾向にあります。2013年度には76.9%でしたが、2023年度には63%でした。
自然災害の増加で、火災保険料の値上げが続いていることが要因のようです。
例えば、評価額2000万円の家が全損した場合、国による公的支援金は上限300万円となっている一方、水災補償を付帯していれば、評価額満額を受け取れる場合もあります。
■自動車
自動車の場合も「車両保険」に加入していなければ、水没などしても保険金を受け取ることはできません。
ただ、車両保険の加入率も、2013年度は40%を超えていたものが、25%程度とかなり下がってきています。
相次ぐ災害発生で数年前の倍額になっているところもあるそうです。居住地のリスクをしっかりと把握する必要があります。
なお、被災した人を対象に、熊本県弁護士会が無料相談を実施しています。事前に電話での予約が必要です。(096-325-0009)