大雨から2週間。国が新たな支援策を明らかにしました。
坂井防災担当大臣
「このたび新たに、適用措置を追加する見込みとなりました」
25日、坂井学防災担当大臣が、熊本県を訪れました。
坂井防災担当大臣
「中小企業の災害関係補償の特例については、熊本県玉東町を『局激』として、激甚災害に指定する見込みとなりました」
激甚災害法には、災害そのものを指定するいわゆる「本激」と、市町村ごとに指定する「局激」があり、指定されると様々な支援を受けることができます。
公共土木や農地に関する被害については、本激指定を受ける見込みですが、中小企業支援については漏れる見込みで、国が局激で補う形です。
ミシン針の開発・生産を行ってきた「九州オルガン針」は、工場への浸水によって推定10億円の被害が発生しました。
こうした玉東町の中小企業が再建を目指すにあたり、銀行などから借り入れられる限度額が引き上げられるなど、資金調達がしやすくなります。
また、嘉島町には山本佐知子農林水産大臣政務官らが訪れ、農地の被害状況を確認。県内では20日現在、農林水産関係の被害額が151億円にのぼっていて、今後さらに増える見通しです。