松島総合センター「アロマ」周辺など、広い範囲で浸水被害があった熊本県上天草市では、週末もボランティアによる復旧作業が進められました。
ボランティア
「水が床上50cmくらいまで来ていたらしいんです。床下が浸かってしまって、このままだと、いろいろな菌が繁殖するから、床板を外して洗浄をしている」
松島町合津に住む末松隆二さん。自宅は床上浸水しました。
末松さん
「この高い塀を水が越えてきている、この辺くらいまで水が来ている。玄関にも物が散らかったり、シンクも倒れたりしている状態」
23日初めてボランティアが派遣され、床や壁の撤去作業などを進めました。
末松さん
「手伝ってもらって本当にありがたいですね」
自分たちではできないことなので、ボランティアの力を実感しているといいますがー
末松さん
「たぶん(復旧作業が)できていない状態が続いている。職場の人たちも、まだ来ていないという話を聞いている」
上天草市社会福祉協議会によると、週末は1日におよそ130人のボランティアが集まったのに対し、平日は1日30人ほどと継続支援が難しい状況です。
熊本県内から九州内に範囲を広げて募集をしていますが、この週末に県外から来たボランティアは、1日に数人だったということです。
ボランティアセンター統括
「ボランティアの依頼はたくさんあるんですけど、人手がまったく足りていない。平日でも50人以上来てもらえたら、だいぶはかどるかなと、本当は100人くらいほしい」
ボランティアは八代市の小学校でも。
週末、龍峯小学校では、秀岳館高校の生徒と教師31人が、プールにたまった土砂の撤去作業に汗を流しました。
八代市の小中学校などは、25日が2学期の始業式ですが、被害の大きかった龍峯小学校と千丁小学校は9月1日に延期となっています。