2週間前に熊本県を襲った記録的大雨は、収穫直前の早期米にも被害をもたらしました。
上天草市松島町今泉地区で早期米を栽培する林田久さん。稲刈り直前の大雨だったと言います。
林田さん
「水害の期間に刈るはずだった3ヘクタールぐらい、稲刈りがまったくできない状態。倒れてしまって、ごみも入って」
林田さんの水田付近では、今泉川が氾濫し、道路や住宅など広範囲に浸水。コメを栽培する農家の被害が集中しています。
林田さんは、先に稲刈りをしていた一部を除き、およそ3ヘクタール、500万円分の早期米が被害にあいました。
林田さん
「悔しいっていうのと、4カ月間、毎日水管理とか手入れをしてきて、さあ、あしたから稲刈りというときに、この状態なので。泣くに泣けないというか、言葉にならない」
農業用の機械が浸水した農家もいます。
今年から早期米の栽培を始めた松野勇さん。松野さんの田んぼは、浸水被害があった松島総合センター「アロマ」近くにあります。およそ600万円で購入したトラクターが浸水しました。
松野さん
「まったくエンジンがかからなくて、もうどうにも引き上げるにも引き揚げにくい状態で、まだ乾いていないので(移動させるのに)どれくれい時間がかかるのかも、まだ分からない」
幸いなことに、大雨の3日前に稲刈りを終えていた早期米は無事で、26日は出荷作業をしていました。
松野さん
「無事に出荷できるので、良かったかなと」