西嶋宏一郎アナウンサー
「観光地として知られる霊台橋の周辺にも、土砂崩れの跡が見られます」
記録的大雨から2週間以上になりますが、熊本県・美里町ではいくつもの場所で発生した土砂崩れの影響が残されています。
霊台橋のそばを通る国道445号沿いでも土砂崩れが発生し、被災直後は通行止めに。
現在は、一時的に土砂を道路脇に集める措置をしています。
橋の周辺では。
「通行止めになっていますね。道路が崩落しているようです」
橋から約400メートル離れた地点には、道路が陥没した場所もあり、現在も通行止め。
ガードレールは宙に浮いた状態でした。
「安部地区のこちらの道路では、土砂崩れの影響で電柱や木が覆いかぶさり、歩道が使えなくなっています」
安部地区では大規模な土砂崩れが発生。
美里町は「地滑りがさらに拡大する恐れがある」とし、安部地区に住む2世帯3人に避難指示を出しています。
さらに永富地区には大量の土砂が流れ込んだままとなっていて、道路に高く積み上がっていました。
近隣住民
「濁流と一緒に(土砂が)流れこんできて、ここが川になっていた。本当に川と一緒でした」
川の氾濫や土砂の堆積は、地域住民の想定をはるかに超えるものでした。
「ここに嫁いでそろそろ50年になりますけれど、こんなに(川の)流れが変わるような被害は初めて。想像していなかった水の量でしたね」
美里町では、これまでに熊本県内の自治体で最も多い住宅8棟の全壊が確認されています。