熊本県を襲った記録的大雨から3週間。浸水した地下の店舗は、営業を再開できずにいます。
田中杜旺アナウンサー
「大雨で地下の店舗が完全に浸水した熊本市役所裏のビルでは、いまだに水抜き作業が続けられています」
降った大雨を排水しきれない「内水浸水」に見舞われた熊本市の中心市街地。地下の店舗が完全に水に浸かった市役所裏のビルでは、地下から常時湧き出している地下水を処理するポンプが今回の大雨で壊れ、応急的に汲み上げる作業が続けられています。地下の2店舗は休業したままです。
すぐ近くのビルで、地下に店を構えていた焼酎バーを訪ねました。
浸水被害に見舞われた球磨焼酎バー「69スピリッツ」。1日、店内に残されていたテーブルや椅子を運び出しました。
店主
「あっという間でしたね。壁づたいに水がきて、ああ、やばいねと言っていたら、ドバーときだして。いきなり」
2017年にオープン後、コロナ禍では半年間の休業を余儀なくされるなど苦労も経験しながら、営業を続けてきました。
店主
「今回お客さんにいっぱい助けてもらいました。先立つものとかね、そういうのは助けてもらった、マンパワーを出してくれる人もいるし、物心両面でものすごくお客さんに」
周囲には同じように浸水被害にあった飲食店が多く、国が中小企業を支援する局地激甚災害の指定を求めていきたいとしています。店は、10月上旬を目標に再開予定です。