31日に投開票された熊本県の八代市長選挙で初当選を果たした小野泰輔さんに、大雨災害からの復旧・復興をはじめ、市政運営にどう取り組んでいくのか聞きました。
■大雨災害からの復旧・復興
「まず、全体像を正確に把握すること。今回の被害はものすごく広範で、浸水被害と、山間地域の土砂流入などが多くて、高齢者の多い地域だということで、それぞれの地域に応じた復旧・復興策というのが非常に大事だと思います」
■勝因については
「市民の皆さんの熱量がすごかった。後半戦あたりから、集会で皆さんがどんどん、どんどん、ボルテージが上がってきて、輪が広がってきたなと感じています」
■市政刷新どう進める?
「一番は情報公開。市民の皆さんが納得いくような行政ができている、ということを説明するということが一番大事で、それが政治への信頼につながると思う。情報公開することによって、使っている税金の使い道が明らかになって、それに対して市民の皆さんがどんどんフィードバックをもらえるようになる。市役所だけで行政評価していると、なかなか市民目線で政策をやっていることというのがわからないけれども、市民の皆さんと情報公開することによって、どんどん、いろんなご意見もいただいたり、アイデアもいただく、本当の意味での市民目線での行政ができるようになってくる。市民参加型で、市民の皆さんからのいろいろなアイデアとか思いを実現できるような市政をやっていきたいと思う」
■4年間で何をする?
「何をしたいのか、ということが、ハコモノをつくるとか、何を建設しますとか、企業誘致します、という発想は、今の時代じゃないと思う。その状況に応じて、やるべきことをちゃんとやっていくということが大事で、基本的には情報公開をしながら、税金がちゃんと適切に使われるような仕組みをつくっておいて、そして、ためになるような政策を実行していく。その中に、もちろん企業誘致だってあるし、さまざまな移住者を呼び込んでくる。そして観光振興だってあるわけです。でも、それを私が今何かをやりますよと。例えばハコモノをつくりますよ、ということを最初に公約で言って、それを実行して何かよくなる、ということはないわけです」
■木村県政との向き合い方は?
「災害復興などは当然、同じ方向を向いていこうと、私も完全無所属でやっているわけですけれども、議会の中でもそうですが、自分を支持してくれた方々だけに向いてやるつもりはなくて、全方位型で、やはり八代市民の皆さんの将来とか利益にかなうかという観点でちゃんと行動していきます。そういう視点で、ちゃんとご一緒できるように、誠心誠意、向き合ってやっていきたいと思います」
(9月1日「熊本Live touch」より)