熊本市の健軍駐屯地への長射程ミサイル配備に関し、反対の声があがっています。
「私たちの幸せな生活を軍備が本当に守ってくれるのか」
「市民に対面で住民説明会をするべき」
8月29日、健軍駐屯地への配備が発表された反撃能力を持つ初の国産長射程ミサイル。射程は、およそ1000キロ、中国への抑止力を高める狙いがあるとみられています。
一方で、住民からは不安の声も。
「ここに(ミサイル)あるから、狙われる可能性もあるので怖い」
5日の会見で、県民にどう説明するのか問われた熊本県の木村知事は次のように述べました。
木村知事
「防衛は国の専権事項でありますし、ミサイルの性能の詳細などを、県では、ミサイルを持っていないので、説明の詳細はできません。防衛省に説明を求めるのが、県のスタンスだと思っています」
以前から「是非を述べる立場にない」としています。
現状に納得ができないと声をあげる市民団体もいます。
市民団体
「市民の声は、主権者の声。主権者がないがしろにされた状態で、こういう重大なことを国会で審議することもなく、どんどん進めていっていいんだろうか」
複数の市民団体が協力し、国や県、市などに配備中止を求める要望書を提出しています。
住民団体
「住民説明会をして、県民投票などで県民の意見を聞いて決めるべきだと思う。それがようやく中立だと思う。今の知事は丸投げ」
水俣市の僧侶、西川大さんは、健軍駐屯地前でハンガーストライキを行っています。
猛暑の中、1日から断食して座り込みを続け、平和を祈っていると言います。
「戦争をしない努力こそが平和の道であって、軍備を増強することは、何ら平和の道と繋がっていないということがわかると思います」