熊本市電で運行トラブルが相次ぎ、九州運輸局から2回の改善指示を受けた熊本市交通局は、安全管理体制の再構築に向け中間報告書を提出しました。
交通事業管理者
「改善指示への中間報告として、2つの報告書を九州運輸局長宛てに提出させていただきました」
去年、16件の運行トラブルが発生した熊本市電。九州運輸局は去年9月、熊本市交通局へ行政指導にあたる改善指示を出しましたが、今年3月には15人が重軽傷を負う追突事故が発生。7月に2回目となる改善指示が出されました。
九州運輸局の保安監査では、3月の事故で追突した車両の運転士を含む複数の運転士に対し、追従して走行する場合の速度に関する技能検定を実施していなかったことなどが判明しています。
熊本市交通局が今回提出した中間報告書は、2回の改善指示を受け再発防止策などをまとめたもので、知識や技能を確認する検定内容の見直しや訓練方法の検証などを進めるとしています。
交通事業管理者
「申し訳なく思っていますし、作って終わりではなく、いかに継続して、日々、安全運転に努めていくかが大事だと思っています」
熊本市交通局は、最終報告書提出の目途は立っておらず、できる限り早くまとめたいとしています。