各地のJAがコメ農家に支払う「概算金」は、高値が続いています。
国内でもトップクラスの概算金を7月に発表していたJA阿蘇は9日、新米出荷の出発式にあわせて、さらに価格を上げるとしました。
原山寅雄組合長
「妥当な金額で、この金額なら消費者も手に取ってくれるのではなかろうか。組合員もコメの生産農家も、この金額なら再生産可能な金額だと、そういう単価の設定をしないと」
商社などJA以外の業者との集荷競争を意識したもので、コメ1俵=60キロあたりの概算金は、新米の時期を前に3万240円としていましたが、この価格を3000円上方修正し、3万3240円にすると発表しました。
去年の概算金2万2020円から1万円以上、上昇することになります。
JA阿蘇稲作部会長
「我々農家が残っていくためには、それだけの金額が必要だということを皆さんが分かっていただくことが、まず大事なのかなと思います」
また、JA鹿本は、概算金を去年より1万3800円高い3万2520円とすると発表しています。