記録的大雨から1カ月。熊本市内には、今も避難指示が出されている地域があります。
佐藤由季アナウンサー
「北区清水万石の6世帯には、先月18日から、きょうまで避難指示が出され続け、現在も復旧作業が続いています」
斜面の崩壊や土砂の流入などの被害があった北区清水万石では、記録的大雨のおよそ1週間後から、全員避難を呼びかける警戒レベル4の避難指示が、6世帯に出されています。
北区総務企画課長
「崩落箇所が民有林でもあるので、復旧に時間がかかることもあります。いつ、二次被害が発生するかもわからないので、継続して避難指示をかけている状況です」
6世帯18人のほとんどが、身内などのもとに避難していますが、そのまま、ここで生活を続ける人は「市や区から引っ越しを促されているが、家は準半壊とされ、補助や支援が少ないため、引っ越しにためらいがある」と話していました。
また、この場所では、訪問看護を受けられないため、転居を余儀なくされた世帯もあるそうです。
対象世帯の近くに暮らす住民からは、不安の声も。
住民
「避難指示は出ていないけれども、ここに住んでいて大丈夫なんだろうかとか、もし、被害が出たらどうなるんだろうか、という声は聞きます」
「この地域の真ん中あたりは、避難指示が出ていないんです。だけど、山は続いていますから、同じ土だろうと思います。もし、雨が降ったときは、今度は私達も危ないよねって、避難の指定を受けていない人も、みんな不安だと思います」
北区総務企画課長
「現時点でただちにという(解除の見通しは)立っていません。安全性の確保が最優先になるので、慎重に検討、対応したい」