9月に入っても厳しい暑さが続いていますが、全国的にインフルエンザの感染者が増えています。熊本県内の小中学校でも、学級閉鎖などが発生しています。
(杉野クリニック院長)
「インフルエンザは冬に流行る感染症というイメージが強いが、実は夏でも流行はする。特に学校では、子ども同士が密接に接触するので、1人感染者がいると周りに広がる」
例年、寒さが強まる11月ごろに感染者が増え始めるインフルエンザ。熊本県がまとめた9月7日までの1週間のインフルエンザ感染状況は、1医療機関当たりの報告数が0.74と、去年の同時期と比べ7倍以上に。流行の目安となる1に近づいてきています。
西原村立西原中学校では、今週、全校生徒197人中36人がインフルエンザに感染していることが確認され、県内で今シーズン初めて、インフルエンザによる休校措置がとられました。
ほかにも、12日までに、阿蘇市や八代市などの小中学校で、学級・学年閉鎖が相次いでいます。
感染者が増えた要因の1つとして考えられるのが、猛暑での夏バテによる抵抗力の低下です。
(杉野クリニック院長)
「インフルエンザに限らず、感染症は体力が落ちた時、体調を崩した時にウイルスは狙ってくるので、普段の生活で体調を崩さないようにしていくのが大事」
なお、本格的なインフルエンザワクチンの接種は10月から始まります。接種して免疫ができるまでに2週間ほどかかるので、杉野クリニックの院長は、早めの接種をすすめています。
また、去年スプレータイプのワクチン「フルミスト」の接種も始まりました。鼻腔内に吹き付けて鼻やのどの粘膜に抗体をつくるもので、接種の際、痛みを伴いません。対象は2歳から18歳です。
ワクチン接種については、実施する各病院にお問い合わせください。