大相撲九月場所が14日に東京・両国国技館で始まります。先場所、新入幕ながら優勝争いに絡んだ熊本県宇土市出身の草野は、前頭十四枚目から六枚目まで番付を上げ、挑みます。
今月、東京都内の伊勢ヶ濱部屋の稽古場に草野を訪ねました。番付については「自分では九枚目、八枚目かなと思っていたら、六枚目まで上がっていて、びっくりした」と語ります。
草野は、入門から年足らずで十両に昇進し、二場所連続優勝で幕内昇進。優勝争いに絡んだ七月場所では、敢闘賞・技能賞を獲得しています。二桁勝利を支えたのは、立ち合いしっかりと当たり右を差して、一気に前へ出る「攻めの相撲」ですが、この日の稽古では、当たり負けし一気に持っていかれる姿が目立ちました。
「稽古場で稽古している関取衆が強いので、自分の相撲がとらせてもらえないことが多くて、勝手に調子が悪いと思っているのか、本当に調子が悪いのか…」と調子の悪さを口にしながら「あと残り少ないですけど、しっかり稽古して、体動かして場所で自分の相撲が取れるように調整していきたい」と語ります。
先場所、高安との一番で首を痛めた草野。初めて地方巡業も経験し、体調を崩してしまったといいますが、九月場所までには、調子を上げていくと話します。この日の稽古では、筋力トレーニングを重点的に行っていました。体重増加にも取り組んでいるそうです。
注目が高まる中、迎える二場所目。
「今場所も目標は変わらず、優勝なんですけど、優勝争いに最後まで絡んで場所を盛り上げられたらいいかなと思います。研究されても、それを上回る力と技術で勝っていきたいです。相撲スタイルは変えずに」
さらに、今回、草野グッズも誕生。応援も力に変えて、自分の相撲で挑みます。