8月の大雨で浸水被害を広げた可能性が指摘されている熊本市中央区の「坪井ポンプ場」について、電気設備のかさ上げ工事を、来年の梅雨前までに完了する方針が示されました。
「坪井ポンプ場」では、およそ50センチの高さの基礎の上に設置されていた電気設備が、およそ30センチ水に浸かり、雨水や汚水を排出する機能が停止しました。
周辺では、およそ200ヘクタールが浸水し、住宅の床上浸水などの被害が出ましたが「被害を広げた一因になった可能性ある」とされています。
熊本市は、9月議会に提案した補正予算案に下水道施設の災害復旧経費およそ1億2300万円を盛り込んでいて、16日の議会環境水道分科会で、電気設備のかさ上げ工事を来年の梅雨時期前までに終わらせるとしました。
また、今回の浸水被害は、雨水と汚水を一緒に流す「合流地域」で起きたケースもあり、坪井地区や下通地区などのおよそ393ヘクタールを対象にした浸水被害を分析するシミュレーションも年度内に行うということです。
大雨による浸水のメカニズムを調べ、新たなリスクの洗い出す目的で、経費として1000万円を計上しています。