熊本市北区の住宅から多数のネコの死骸が見つかった問題で、保護活動をしていた女が逮捕されました。
動物愛護法違反の疑いで逮捕されたのは、熊本市北区の無職、宮田由紀容疑者(51)です。
警察によりますと、去年2月からことし6月にかけて、自宅や隣接する貸家で排泄物や他の猫の死骸が放置された不衛生な環境で十分な餌を与えず、ネコ13匹を衰弱死させるなどした疑いです。
容疑者は「ネコが増えるにつれて、飼育費用や手間が増えだんだん面倒になった」と容疑を認めています。
この事件をめぐっては、今年5月、宮田容疑者に一度ネコを譲渡した人が、ネコを死んだ状態で引き取り、警察や熊本市動物愛護センターに「足の皮が剥げている」などと通報。熊本市は「愛護動物虐待罪」に該当するとして、6月に宮田容疑者を刑事告発していました。
宮田容疑者の自宅と隣接する貸家からは、およそ130匹のネコの死骸が見つかっていて、警察は事件の経緯を詳しく調べる方針です。