熊本空港へのアクセス向上のため、JR豊肥線の肥後大津駅と空港を結ぶ計画の空港アクセス鉄道。2021年度に発表された事業費は、およそ410億円でしたが、熊本県は22日、物価上昇や精査した施工方法を反映した結果、およそ1.5倍となる610億円になったと発表しました。
JR豊肥線と直通にすることや、快速運転をするための費用として、さらに60億円も加算されます。
大幅な増額を県民はどのように受け止めているのでしょうか。
「600億円で鉄道で空港に行けるようになるというのは、僕的にはありなんじゃないかなと思います。鉄道で完結するのは、すごく便利だと思う」
「利用客いるんですか?リムジンバスが走っているから、利用客がいて、採算が取れればいいんでしょうけど、難しいと思います」
「賛成、交通手段がないから。(増額に関しては)それは、ちょっとね多すぎ」
「利用者の数ですよね。イベントとかあれば(利用するが)普段はどうなんだろうか。赤字にならないならいいけど」
県はこれまで、1日あたりの利用者を4900人と見込んでいましたが、直近の沿線の開発状況を反映すると、利用者は6500人であるとの新たな試算を示しました。
1以上であれば利益があるとされる費用対効果を示すB/Cは、1.03から1.21に上昇し、十分に事業性が確保されると説明しています。
木村知事は、国のマニュアルや鉄道需要予測に関する専門家による試算だとしています。
木村知事
「皆さんの最低賃金にしたって、お米の値段にしたって、4年前からものすごく変わっています。そういう形で、しっかりと精査した数字が今回の610億円であり、それはB/Cをみても、十分に対応できるものなので、それで進めていきたいと思っています」