記録的な大雨による土石流被害を受けた熊本県八代市の龍峯地区。道路や河川、住宅内に流れ込んだ土砂を、県営工業団地の整備に活用します。
撤去した土砂は、仮置きする場所が足りていない状況で、熊本県と八代市は、龍峯地区から数百メートルの距離にある県営工業団地の建設予定地に移し、盛土としても活用するということです。
県企業立地課
「約25ヘクタールの用地を取得予定ですが、用地を先行して借りて土砂の仮置きをする」
1カ月かけて、1万3000立方メートルの土砂を搬入する予定です。
また、八代市特産のい草の復興に向けた動きも進んでいます。
井上聖貴アナウンサー
「こちらの工場で回収されているのは、先月の記録的な大雨で浸水被害を受けたい草と畳表です」
熊本県によると、八代市を中心に、い草は169トン、畳表は5135枚が浸水被害を受けています。
八代市は、22日から、い草農家や加工業者を対象に、浸水して使えなくなったい草と畳表を産業廃棄物として受け入れています。
八代市農業振興課
「処分に困っているということで、農家や加工業者が1日も早く営農や生産の再開できるように受け入れている」
被災したい草が、資源として再利用されることにも期待がかかります。